今年も残すところあと一日。
サトイモや大根も大体収穫を終え、畑に残っているのは冬越しする野菜たちだけ。
肥料も入れてなければ耕してもいませんが、大根はそんなの気にしてないようです。
そして、前回も報告した食用ホオズキ、先月は萎れながらも辛うじて生きていたのですが、今月に入って完全に枯れてしまいました。
夏の間、ホオズキの皮はたくさんついたのですが、空けてびっくり。中には何も入っていません。まさにハリボテ。暑いのは苦手なんでしょうか。
9月頃になると実が入ったものが少しずつ生り始めたのですが、今度は実がことごとく虫に食われてしまいます。
そして10月頃になってようやく中身入りの実が育ち始めたのですが、なかなか熟してくれません。食用ホオズキは寒さにも弱いので、11月下旬には萎れてきて、12月の頭にはもう完全に枯れてしまいました。
最終的に熟した実は5つだけ。
野生農園ザ☆ばんの4コマ漫画は、事実をベースにしたドキュメンタリー漫画ですが、実を言うと時にアレンジを加えており、ノンフィクションとは言い切れません。しかし今回の漫画は事実通り。種は排水口に吸い込まれて消えてしまいました。可哀想な種。だけど悲しまないで下さい。発芽は出来なくても、きっと下水処理場で微生物の糧となってくれるでしょう。
そして安心して下さい。種は一部ゴミ受けに引っかかって生き残り、更に天変地異や係長補佐のうっかりを考慮に入れ、リスク分散で2回に分けて種採りしたので、来年の種はちゃんと残っています。
「高く売れるぜウヒヒヒヒ」と言われて導入した食用ホオズキ。だけど、こんな暑さ寒さに弱い子は、もしかしたら野生農園には向かないのかもしれません。
係長補佐はどんな子も受け入れられる器の大きな人間を目指してはいますが、食用ホオズキと価値観が合わないのであれば、お別れした方がお互い幸せなのでしょうか。
でも、食用ホオズキを育てるのはまだ2回目。もしかしたらもう少し歩み寄れるかもしれません。来年また栽培に挑戦してから、もう一度食用ホオズキとよく話し合って考えてみます。
食用ホオズキも枯れる寒さとは言え、今年は暖冬。
いつまでたっても虫がニンニクを食い荒らしています。
春に出てくる謎の黒い幼虫の親御さんでしょう。
世界中で昆虫類が減少していると報告されていますが、この謎の虫は年々増殖しているように思います。ニンニクを育てるのがだんだん大変になってきました。
ニンニク虫はクリスマスで浮かれているのか、歳の暮れになっても交尾に励んでいました。本当はお楽しみの邪魔なんてしたくないんですが、尊厳を持って天国に逝って頂けるように速やかに潰しました。決して嫉妬しているわけではありません。ニンニク虫達も「世界から昆虫が消えたら、俺たちが生態系を支えなきゃ」という覚悟を持って交尾に励んでいるのでしょうけれど、ただ葉っぱを食べるだけで受粉もしてくれないこの虫だけで生態系は維持できません。
そんなわけで来年も、他の昆虫たちもしっかり生きていけるような、多様な生き物空間作りに励みたいと思います。では、よいお年をお迎え下さい。