一瞬の夏

今年の夏も瞬く間に過ぎ去り、気が付けば9月。
月末更新を目指しているブログですが、またしても時空のゆがみが発生し、月が変わって既に数日が過ぎてしまいました。
ますます時の流れに追いつけなくなっている気がしますが、これは魂と肉体が新しいステージへ移行する予兆なのでしょうか?身体は老人、頭脳は子供と化しつつある係長補佐です。

さて、アライグマの餌として栽培しているんではないかと疑惑が持たれていたスイカですが、そんなことはありませんでした。電柵のおかげでちゃんと収穫できました。
更に、電柵を設置できなかった箇所もアライグマに気付かれる前に完全に寒冷紗で覆った上、潜れないように下に重しを置いたおかげか、2~3個鳥に食われただけですみました。
長雨で結実が遅れたこと等もあって目標の数には達しませんでしたが、途中から全部アライグマに食われてしまった昨年を上回る収穫がありました。(下の写真のどこかに革命家のおじさんが隠れています)

電柵ってすばらしい。
目的の作物だけ厳重に囲って育てるって、外部からの侵入を防いで治安を維持するため、外壁で囲い込んだ富裕層だけの住む米国の住宅街「ゲーテッドコミュニティ」を思い出します。
おや?多様な生き物の住める農業を目指して自然農法をしていた筈ですが、やっぱり農業って、排他的な定めから逃れられないのでしょうか。

 毎日のようにスイカの電柵の周りの草刈りをし、ミニトマトについたニジュウヤホシテントウを潰して回ったおかげで、今年はミニトマトもスイカも例年より採れてはいますが、収量に比例してやることもどんどん増えていきます。人間は狩猟採集から農業に移行することで労働時間が増えたとよく言われます。地域によっても環境によっても違うので一概には言えないし、初期に農業を始めた地域では、農業への移行にそれなりの必然性があったのでしょう。しかし、これだけ「獣害」が増え、人口も減少期に入った日本の社会は、いずれ狩猟採集に戻っていくといいのかもしれません。
ところで、インドでは人生を4つのステージに分けたそうです。
学生期 学びの時期
家住期 家庭を作り、仕事に励む時期
林住期 森にこもって修行する時期
遊行期 住所不定無職の乞食になってブラブラする時期

私の場合は学生期を終えた後の人生は、半分林住期みたいなものだったような気もしますが、その内もっと本格的に林住期に移って浮世を離れ、奥山に入って狩猟採集生活するのもいいかもと思いました。銃はあんまり好きじゃないので、弓矢か吹き矢でも使います。でも狩猟能力が不足しているので、そのまま野垂れ死にするか、遊行期に移行する可能性も高いですね。

そんなことを考えている間に食用ホオズキがとてつもなく成長。でも剪定もせずに放置していたため樹勢が強すぎたのか、実はスカスカ!慌ててバシバシ枝を切ってみましたが、果たしてちゃんと実はついてくれるのでしょうか?