アライグマ再び

7月は、ほとんど毎日雨が降り続き、太陽はずっと隠れっぱなしと言う異常事態。
今年はまた一段とニジュウヤホシテントウムシが元気です。
近隣でもこの虫が大発生した地域が多かったのは、やはりこの異常な気象によるものだったのでしょうか。

野生農園では、過去ミニトマトがニジュウヤホシに喰われて全滅しています。
野菜の全身が、どんどん食われて枯れていく姿を見るのは切ないものです。
今年はなんとしてでも守ってみせる!と、防虫ネットで周りを周りを囲いました。
...が、1mほどの高さのネットでは簡単に越えられて侵入されてしまいました。

それでも、完全にオープンにしておくよりは、下半分でも隠せていると、いくらかましでしょうか?スッポンポンで野外にいると全身蚊に刺されて苦しみますが、ズボンだけでも履いていれば幾らか苦しみが減ります。しかし、昔中米のジャングルで会った現地の人は、上半身裸でも全く蚊に刺されていなかったので、過保護もいけないのかもしれません。とは言え、スッポンポンで町を歩いていると逮捕されるせちがらい世の中でも、下半身さえ隠しておけば安心です。
話がずれましたが、ブロックしきれなきゃ潰すしかありません。毎日のようにテントウムシを潰しまくりました。
春のニンニク虫に始まり、今年は一体何匹の虫の命を奪ったことでしょう。
小さな町の人口くらいの数の虫は潰しているかもしれません。農業って罪深いですね。

ますます業が深くなった係長補佐ですが、その甲斐あってかようやく梅雨の開けたここ数日、ニジュウヤホシの数も減ってきたようです。
結果、ビニールマルチをして成長のよかった畝では、大部分の株が生き残りました。
しかし、マルチ無しで育ててまだ小さかった株は虫の猛攻撃に耐えられず、葉っぱを食い尽くされて6~7割が枯れてしまいました。

ニジュウヤホシに気を取られている間にも、スイカはどんどん伸びていきます。
長雨で虫が受粉できないためなのか、昨年よりかなり数は少なく成長も遅いものの、幾つか実が大きくなり始めていました。
アライグマに気付かれない内に、対策が必要です。
名誉係長のウンチをしつこく撒いていたおかげか、その後新たな獣のウンチはみつかってません。
これは動物が来ていないということなんでしょうか?
今の内に全体を覆ってしまおうと、周囲を寒冷紗で囲ってみました。yahoo知恵袋でみつけた対策です。
…知恵袋の情報を信じちゃいけなかったんですね。
周囲を囲い終えた翌日、大きくなり始めた未熟なスイカがアライグマに食べられてしまいました。

去年は完熟まで待ってから食べていたのに、今年は食べ物が少ないのでしょうか?
その翌日も新たに未熟なスイカが2つが喰われているのを発見。少なくとも3個は食われてしまいました。
このままでは今年は種すら採れないまま全滅です。
勝手に海外から連れてきた挙句に害獣扱いするのもアレなんで、怒りの矛先をアライグマではなく、人間という存在に向けてみます。
「オレは人間をやめるぞ」と一度は思ったものの、そういうわけにもいかないので、もう一度人として生きていくことを決意。
幸い、親切な人が電柵を貸してくれ、2か所あるスイカ畑の一カ所の周囲に張ることが出来ました。そして、やっぱり係長補佐は自分で感電しましたが、効き目ありそうです。
もう一カ所のまだ食われていない畑は電柵がないので、寒冷紗の下を竹などの重しで押さえて補強しておきましたが、本気を出されればアライグマの力なら簡単にくぐってこられるでしょう。

寒冷紗と電柵設置の過程で、スイカのツルを移動させたはずみに幾つかの実を犠牲にしてしまいました。
そんなこんなで、今年も色々と大変な夏が過ぎていきます。