穴を掘り進める内に、シャンバラに着いた係長補佐。
無事に地上に戻ることは出来たでしょうか?
何事もほどほどが大切ということですね。そのことに気が付けば、きっと係長補佐もこの無限ループから抜けられることでしょう。
ところで、矢野智徳さんによれば、どこもかしこもコンクリートで固められ、空気と水の流れが滞った日本の自然は、欠陥が詰まって動脈硬化を起こした人の体のような状態だそうです。「宿便が詰まって糞詰まりを起こしたような」と言い替えることも出来るでしょうか。
この詰まりを改善するために、傾斜沿いや斜面の変換線に溝を掘ったり、点々と穴(点穴)を掘ったりして、空気を通すようにします。空気が動くとそれに連れて水も動き始めるのです。どこでもとりあえず掘ればいいというわけではありません。
矢野さん以外にも、自然農の川口さん、HALU農法の横内さんなど、色々な農法や環境再生の手法を見てきましたが、それぞれ強調する部分や理屈は様々でも、畝を高くする等して土に空気を通すという手法は多くの人で共通していました。好気性の微生物を増やすということは、ひとつ大きなポイントになるようです。
傾斜地にあるこの不毛の地にはチガヤなどのイネ科雑草やセイタカアワダチソウなど、荒れ地に生える植物がはびこり、野菜が呼吸できないような状態です。この土地のすぐ下は、ガードレールや笹薮で空気と水の流れが止められています。しんしんさんの助言を受け、幾つか穴を掘ったり、作付予定の畝で雑草の根切りをしたり、微生物を増やすためにもみ殻燻炭をまいたりしてみました。
これからどんな変化があるのか楽しみです。