スイカ食われて夏が終わる

 尋常でない暑さだった夏が終わり、気が付けばもう9月。今年ももうすぐお仕舞いです。

さて、この夏も色んなことがありました。

 まず、スイカは過去の最大記録を次々更新。これまでの最大は3キロ台でしたが、4キロ前後の中玉が取れるようになりました。スイカの熟度判定に自信がないため、このスイカはイベントでカットスイカにして売る計画でした。

 尋常でない暑さが続き、毎日がスイカ日和だったこの夏。作物に元気がなくなり、雨を望み続けていた日々でしたが、ついに待ち望んだ雨が降ったのは、なんとスイカを販売する日。酷暑から一転して肌寒い一日となり、スイカは殆ど売れませんでした。

 

そして、その数日後。小玉と大玉が交雑し、巨大に成長しつつあったスイカがこんな姿に!

 少なく見積もっても、間違いなく5キロ以上はあると思われる過去最大のスイカ。これは本当に大玉と言っても過言ではなかったかもしれません。そして、このスイカの周りのスイカも、熟しそうだったものは全て食い尽くされていました。穴を空けられて中身がきれいにくり抜かれたり、割られたりして、これ以降のスイカはほぼ全滅。穴を空けて食べるのは、どうやらアライグマの仕業のようです。

 アライグマは種まで食べてしまうようで、巨大スイカの食われた現場に残されていた種は12粒だけ。「この種で来年もよろしく」という、アライグマからのメッセージだったのでしょう。彼ら、彼女らの期待に沿うためにも、こんなことでめげてはいられません。

  ちなみにアライグマは元々北米の動物。あらいぐまラスカルのTVアニメ放映後にペットとして大量に輸入されたものが、野生化したと言われています。アライグマも日本に来たくて来たわけじゃないので、人間の犠牲者ですね。ラスカルの原作は、手に負えなくなったペットのアライグマに野生に戻って頂くという結末で、野生動物を飼育することの難しさがきちんと描かれていた筈です。アニメはアライグマが何故かレッサーパンダ模様になっているという適当なデザインでしたが、結末は原作通り野生にお戻りになっていたように記憶してます。ちゃんと最後まで観てから飼って欲しかったですね。教訓!人の話はちゃんと最後まで聞きましょう!